LLMマルチエージェント処理に興味津々のhelpmeee! KEIKOのエンジニアマネージャー(以下 EM)小野田です。EMとして、チームビルディングをしていく上で、チームとして特に重要視している点がいくつかあります。今回はそれを一緒に実現してくれているチームの強みと、開発チームの存在価値について紹介させていただきます。
私たちのチームの最大の強みは、スクラム開発と顧客中心主義の徹底です。スクラム開発を取り入れることで、画面の先にいるお客さまを常に意識した開発を実践しています。このアプローチにより、顧客のニーズに迅速に対応できる体制が整いました。スプリントごとに成果物を確認し、顧客の要望に応じて改善を重ねることで、最適なプロダクトを提供しています。
この開発プロセスは、顧客のビジネス価値を最優先に考えることを軸に進めており、単なる技術開発にとどまらず、ビジネスの成功を支える重要なパートナーとなることを目指しています。
スクラム開発は、アジャイル開発手法の一つで、小さなチームが2週間程度の期間で反復的に製品を開発する手法です。進捗を可視化し、定期的なレビューや振り返りを行うことで、迅速なフィードバックと改善を実施し、速度感のある開発を実現します。また、チーム全体のコミュニケーションと自己組織化を重視し、お客さまへの提供価値に軸足を置いた開発を実践します。
私たちのチームは、日々進化する技術に対応するために、R&D(研究開発)に力を注いでいます。特に昨年は、AI技術を活用した大規模なプロジェクトとして、LLM(大規模言語モデル)を利用したRAG(Retrieval-Augmented Generation)ベースのシステムに移行し、新たなフェーズに突入しました。この移行により、従来のAI機能に比べて、文脈理解や同義語処理が格段に向上し、さらに多様なデータ形式にも対応できるようになりました。この取り組みは業界でも先進的なものであり、ビジネスに大きなインパクトをもたらしています。
私たちのチームでは、LLMの活用に特に力を入れており、簡単な操作で誰でもAIの恩恵を受けられることを目指しています。AIが進化するにつれ、効率良く成果を出すためには利用者自身も多くの学び直しが必要になりました。この障壁を取り払い、多くの人が恩恵を受けられるようRAGを中心とした研究開発を続けています。
このAI開発の成功は、チーム全体の取り組みの結果です。当初は一部のメンバーが主導していたAI開発も、現在ではチーム全体で推進する体制へとシフトしています。LLMを中心に据えたことにより、「学習モデルをどのように構築するか」から「学習モデルをどのように活用するか」に課題がシフトしました。これに伴いトライ&エラーによる問題解決が以前よりも増加しました。
この変化がチームメンバーの挑戦心を促し、より活発なチームに変化してきています。このように、技術の進化をチーム全体で支える体制を強化することで、これまで以上にお客さまのビジネスに寄り添った開発を行うことができるようになりました。
今後の課題としては、技術革新のスピードに追随することや、AIのさらなる精度向上、そして新しい技術を柔軟に取り入れつつ、顧客の業務に最適な機能を提供し続けることが挙げられます。さらに、今後のR&Dにおいては、AIを活用した新たな価値提案が求められる場面が増加することが予想されるため、常にビジネスニーズと技術の可能性を意識した開発を進めていく必要があります。
私たちのチームは、RAGベースのAI技術をいち早く取り入れたことで、業界内でも新たな価値を提供するチームとしての地位を確立しました。今後もお客さまのビジネスの成功を支えるため、技術と顧客視点の両面を追求し、お客さまのニーズに応える柔軟で革新的なサービスを提供し続けてまいります。
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